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家・住宅購入コラム

【失敗事例から学ぶ】注文住宅の失敗しない選び方を解説!

注文住宅を建築することは、人の夢になるほどの一大イベントです。
そのため、夢を叶えるような満足のいく注文住宅を建築しなければいけません。
では、どのようにして注文住宅を建築していけばよいのか。
それは注文住宅の建築で失敗をしたという事例を把握し、失敗しない家づくりを行えばよいのです。
 
注文住宅を建築した人に対して、「建築後にこうしておけば良かった」などの項目に関するアンケートが国土交通省によって行われ、そのアンケート項目が集計されています。
この項目の詳細を紹介しますので、注文住宅を建築するときの参考とし、満足できるマイホームを手に入れましょう。
 

住宅への満足度はどれくらい?

 

 
住宅の満足度について、自治体や調査会社がアンケートにより、持ち家と賃貸住宅の居住環境の調査を行っています。
このうち、2018年に国土交通省が実施したアンケートによると、持ち家の居住環境の満足度は79.7%、それに対し、賃貸住宅の満足度は74.2%でした。
持ち家の居住環境満足度のほうが、5.5%上回る結果でした。
 
また、2019年SUVACO株式会社がその会員に対して持ち家と賃貸住宅の居住環境の調査を行った結果、持ち家の居住環境満足度は63%、賃貸住宅の居住環境満足度は51%でした。
こちらも持ち家の居住環境満足度のほうが上回りました。
 
しかし、ここで注目すべきは、持ち家の住宅の居住環境に満足している人の内訳です。
満足度の内訳は、居住環境に満足していると、まあ満足しているの2種類を合計した数値です。
 
国土交通省の実施したアンケートによると、居住環境に満足している79.7%のうち、満足している人は、24%しかいませんでした。
つまり、持ち家だとしても少なからず、何らかの不満を持っていることが分かります。
 

注文住宅で大失敗?みんなが後悔しているポイント

 

 
持ち家の人が、建物を建築するにあたって後悔した項目が、国土交通省のアンケートで集計されています。
後悔したという項目をそれぞれ紹介します。
 

老後のことを考えていなかった!バリアフリーへの配慮

 
注文住宅の建築で後悔した理由のトップは、バリアフリー性能の低さです。
バリアフリー性能を高めなかったことに後悔したという人は、47.2%にものぼります。
 
バリアフリーを阻害する要因としては、デザイン性を上げることによる弊害が考えられます。
住宅にデザイン性を持たせすぎると、リビングに螺旋階段を設置する、畳に小上がりを作成する、中2階に倉庫を配置する工事などを行うことがあります。
見た目は良いのですが、バリアフリー性能の低下を招き、生活への不便さを感じさせる可能性があります。
 

住んでからわかった地震時の安全性

 
後悔した理由の第2位は、地震発生時の安全性についてでした。
地震に対しての安全性を考慮しなかったことを後悔をした人は43.6%です。
 
”地震に対して強い”などのうたい文句は良く聞きますが、実は内容を精査していくと各ハウスメーカーで地震の強さに差があります。
各社、震度7に耐えました、ということを宣伝していますが、耐えたのは1回なのでしょうか、2回なのでしょうか。
 
国土交通省の調査によると、2016年4月14日に発生した熊本大震災の前震の震度7では、住宅の全壊は35棟でした。
しかし、同年同月16日に発生した震度7の本震では、住宅262棟が全壊しました。
 
つまり、1度目の震度7は耐えられたが、1度目の地震で損傷し2度目は耐えられなかったということです。
このように、ただ単に”震度7に耐えました”という、うたい文句を信用することだけで、注文住宅を建築すると後悔する可能性が出てきます。
 

一戸建てなので遮音性を気にしていなかった

 
後悔した理由の第3位は、遮音性が低いことが42.9%でした。
注文住宅なのに遮音性で不満があるとはどういうことなのか、と思う人もいるでしょう。
 
一般的に遮音性が問題になるのは、上下左右に他人が住んでいる集合住宅です。
そのため、一戸建てを建築するときには、遮音性や防音性を気にしないという人が多くいます。
しかし一戸建てでも、子どもが騒ぐ声や、洗濯機や風呂場など水回りの音が響く、自動車や列車の走行音が聞こえる、商業施設が営業をすることによる騒音がうるさいなどの問題が発生します。
 
このような騒音に対する、防音対策をするようハウスメーカーに依頼しておかなければいけません。
通常範囲の騒音なら音は気にならないかもしれませんが、活発なお子さんがいる家庭や近所に鉄道路線があるなどの場合には、適切な防音対策を実施しましょう。
 
また、間取り設計の際には、騒音を発生させる場所の近くに寝室を配置しないようにします。
例えば、寝室の隣に洗濯機置き場や浴室を配置しない、大通り側に寝室を配置しないなどのことが考えられます。
 

台風時の安全性まで考えていなかった

 
後悔した理由の第4位は、台風時の安全性まで考えていなかったことが38.8%でした。
台風の対策については、土地購入のときから考慮していかなければいけません。
近くに川や池がある場合は、洪水発生時にどのくらい浸水するかを想定し、建物の基礎を高くしておきます。
基礎の高さの調整を怠ると、床上浸水の被害が出やすくなります。
 
また、強風対策も必要です。
強風は直接外壁に当たる力より、下から吹き上げる力に注意しなければいけません。
テレビなどで、住宅の屋根だけが吹き飛ばされている光景を見たことがあるでしょう。
あれは、強風が屋根のひさしを下から押し上げて、屋根ごと吹き飛ばすことで起こります。
そのため、屋根が吹き飛ばないよう、躯体と屋根を接合する部分の補強をする必要があります。
 

冬を迎えたら寒かった!日当たり不良や断熱性の不足

 
後悔した理由の第5位は、断熱性能の低さで後悔したが38.6%でした。
室内における断熱性が悪いと、冬は寒く、夏は暑いという状態になります。
 
しかし、断熱性が低いのは仕方がない部分もあります。
なぜなら日本の住宅の断熱性は、世界の他の先進国と比べた場合、かなり低い水準だからです。
日本の住宅は、20年以上も前の1999年に基準とされた、次世代省エネ基準に則っています。
この低水準の断熱性を基準としていれば、断熱性が低いのも当然です。
 
このような背景があるため、断熱性能についてハウスメーカーによりよい断熱性にすることはできるのか、設計段階で確認しておく必要があります。
 

住み替えの目的と満足度からわかる!住まい満足度向上の極意

 

 
住宅の住み替えには、さまざまな理由があります。
この住み替えの目的別に、住宅満足度がどのくらい上昇したのか調査されています。
住み替えの理由と、住み替えした後の満足度の変化を紹介します。
 

前の家は狭かった!家の広さや部屋数を向上

 
住み替えの目的に、広さや部屋数を選択した世帯の広さや間取りの満足率は、70.9%から85.3%に上昇しています。
 

収納が足りない!収納を増やして使いやすさを向上

 
住み替えの目的に、使いやすさの向上を選択した世帯で、収納の多さや使い勝手に対する満足率は、59.6%から72.4%に上昇しています。
 

生活動線がイマイチ!水回りの広さを改善

 
住み替えの目的に、使いやすさの向上を選択した世帯で、水回りの広さに対する満足率は、68.0%から82.8%に上昇しています。
 

長く住むからこそ維持管理のしやすさを向上

 
住み替えの目的に、使いやすさの向上を選択した世帯で、維持管理のしやすさに対する満足率は、67.3%から81.3に上昇しています。
 

日当たり・断熱性の改善!

 
住み替えの目的に性能の向上(断熱性、日当たりなど)を選択した世帯の満足率を見ると、断熱性を改善した場合の満足度は、56.0%から84.0%に上昇しています。
また、日当たりが改善された場合の満足度は、72.6%から83.7%に上昇しています。
 

住み替えによる住まい満足度向上から見る傾向

 
住み替えによる上記の内容をまとめると
 

・家の広さや部屋数を向上
・収納を増やして使いやすさを向上
・水回りの広さを改善し、生活動線を確保
・維持管理のしやすさを向上
・日当たりの確保と断熱性の向上

 
この5項目は、住まいに対する満足度に直結する事項だということがわかります。
注文住宅を建築するときには、自分にとって、この5項目が満足できるような建物設計になっているか確認をしておくことが必要です。
 

住宅に求める重要事項ランキング

 

 
国土交通省アンケート、住宅に求める居住環境の上位5位まで紹介します。
 
1位は「治安」で39.8%
2位は「日常の買物などの利便性」で36.6%
3位は「日当たり」で34.3%
4位は「地震時の安全性」で33.7%
5位は「通勤・通学の利便」で28.2%
 
1位から5位まで紹介しましたが、この中に建物内の使い勝手に関する項目は1つもありません。
この結果から考察すると、人は外的要因に対して意識が先行することが見受けられます。
建物の設計も重要ですが、土地選びの重要性も高いという認識をもって土地の購入を進めていく必要があります。
 
なお、建物内の使い勝手に関する項目の最上位は、7位「広さや間取り」で25.4%です。
 

注文住宅で後悔をしないために抑えておきたいポイント

 

 
各種満足度の内容を紹介しましたが、満足度を分析することで注文住宅を建築・設計するときの参考となります。
どのような注文住宅を建築したいのか、優先順位をつけていきましょう。
優先順位をつけるべき項目を紹介しますので、どの項目を優先したいのか確認をしてみてください。
 

ライフスタイルの変化に対応できる間取りや広さを選択

 
両親と同居する予定を立てている、お子さんがすでに何人もいるなどの場合は、今後のライフスタイルが大きく変わる可能性があります。
もし、両親との同居が正式に決まった場合は部屋数が多く必要になり、お子さんが大きくなり独立した場合は、部屋数が減ります。
注文住宅を設計する場合は、このようなライフスタイルの変化まで考えておかなければいけません。
 

生活動線がスムーズになるような配置と設計

 
生活動線の良さは、住まいの快適さに直結します。
日々の家事でストレスを感じるような生活動線にしてしまうと、後悔につながります。
洗濯機置き場から物干し場まで、階段を使用しない、部屋を通過しなくても物干し場まで行けるかを建物設計時に考えておきましょう。
また、キッチンと水回りを往復することも多くなりますので、キッチンから近い位置に水回りを集中させることが大切です。
 

メンテナンスがしやすい建材・設備の選択

 
完全にメンテナンスフリーという建材はありませんが、建材によってはメンテナンスを行う必要があまりないものがあります。
例えば、タイルや樹脂系サイディング、金属製サイディングです。
これらは耐久性の高い外壁で、おおよそ15年くらいはメンテナンスの必要がありません。
また、設備についても保守点検不要期間が長いものを選んでください。
ただし、良質の建材・設備を選ぶと建築費が高額になっていきますのでご注意ください。
 

日中に日当たりのよさを踏まえた立地条件

 
注文住宅を建築するための土地を購入する前に日当たりを確認することがポイントです。
現地での日当たり具合の確認は当然として、購入検討している土地の隣にどのような建物が建築されるか、設計士と打ち合わせしておかなければなりません。
隣の敷地が空き家や更地の場合は、要注意です。
 
また、すでに隣地に建物が建築されている場合、設計している住宅にどのくらい日が当たるのか、日が当たる角度などを教えてくれますので確認しておきましょう。
 

地震・台風などの自然災害に備える

 
購入する土地は、どの災害に弱い土地か確認します。
地盤が弱い地域であれば、地盤改良工事を行う必要がありますし、浸水が起きそうな地域の場合は、基礎を高くしておく必要があります。
各自治体には、地震ハザードマップや洪水ハザードマップが備え付けられているため、インターネットなどで事前に確認しましょう。
 

注文住宅で失敗しないためにも「住まいの無料相談」を利用しよう!

 
アドバイザー
注文住宅を建築するときには、確認しておかないといけないポイントが多く存在します。
確認すべきポイントは、現状だけでなく自分や家族のライフスタイルの変化などの未来のことまで予測しなければいけません。
何十年と住むことになるため、長い目で見て、さまざまなことを検討しなければいけないのです。
しかし、そのようなことまで考えるのはなかなか難しいことです。
 
そこで、活用していただきたいのが「住まいの無料相談」です。
住まいの無料相談には、ライフプランのシミュレーションを行うプロである、ファイナンシャルプランナーが在籍しています。
ファイナンシャルプランナーは現在の収入と支出から、未来の出費予測も行ってくれます。
お金の流れを確認しておくことは、非常に大きな安心感が得られます。
 
また、ハウスメーカーや工務店はあくまで建築がメインのため、土地購入のことまで相談するのは心配なところがあります。
しかし、住まいの無料相談なら不動産のプロである宅地建物取引士も在籍しています。
どの災害に弱い土地なのか、騒音問題が発生しやすい土地なのか、その他さまざまな視点からアドバイスをしてくれます。
 
何十年も住み続ける住まい探しのため、建物・土地・お金の流れをしっかりと信用できる第三者に相談をしながら、注文住宅の建築を進めていきましょう。

柴田 誠

所属会社:
株式会社プレシーク
所属会社のWEBSITE:
https://www.preseek.co.jp/
保有資格:
宅地建物取引士、不動産コンサルティング技能登録、ファイナンシャルプランナー、国内旅行取扱主任者、初級システムアドミニストレータ、相続アドバイザー協議会会員

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