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家・住宅購入コラム

新築ブルーになりたくない! 理想の家を作るために気をつけることとは?

新築でマイホームを購入したあとに新築ブルーになってしまう人がいます。「住んでみたら思っていた間取りと違った」「同じような家でもっと手ごろな価格の住宅があった」など、自分の想い描いていた理想と異なると、新築ブルーに陥りやすいようです。今回は新築ブルーになる要因を詳しく探り、回避するための対策について具体的にお伝えします。
 
 

新築住宅購入の後悔・新築ブルーが多いのはなぜ?

 
悩む女性
 
念願のマイホームを購入し、毎日が楽しいはずなのに新築ブルーになってしまう人がいます。新築ブルーとは、そもそもどういったものなのでしょうか?
 

新築ブルーとは?

 
家を購入したあとに気持ちが落ち込み、購入を後悔してしまうことを新築ブルーといいます。間取りや設備が自分の思い描いていたものと違ったり、日当たりが思いのほか良くなかったりなど原因は様々です。マイホームの理想と現実のギャップが大きいほど新築ブルーになりやすいと言えるでしょう。重症になると「人に会いたくない」「夜、眠りにつけない」など、うつ病のような症状が見られることもあります。
 

新築ブルーになりやすい人の傾向

 
真面目で几帳面・完璧主義・家に対する理想が高い人は新築ブルーになりやすい傾向があるようです。抜かりなく考えて設計したはずなのに、理想と現実のギャップを目の当たりにしてショックを受けてしまうのでしょう。真面目な人すべてが新築ブルーになるわけではありませんが、新築に対する思い入れが強い人ほど注意が必要です。
 
 

新築住宅で後悔しがちな間取りの問題

 
間取り図面
 
図面上では問題ないと思った間取りでも、実際に住んでみないとわからないこともあります。特に後悔が多い間取りの問題を、部屋別に見ていきましょう。
 

寝室の後悔

 
寝室の間取りの後悔としてまず挙げられるのが、部屋の広さです。夫婦での寝室の場合はダブルベッドを置く家庭が多いかもしれませんが、意外と場所を取ります。着替える場所がほとんど無かったり、模様替えが難しかったりします。また、ウォークインクローゼットが寝室を通る間取りになっていると行き来するだけでも大変です。夜中に服を取りに行くのに気を遣ってしまうといった声もあるため、寝室は少し広めに作ったほうが良いでしょう。
 

子供部屋の後悔

 
間仕切りを設置したものの、「仕切ってみたら1部屋が想像以上に狭かった」などの後悔が見受けられます。いずれ間仕切りをするのであれば、最初から2部屋作るという選択肢もあります。他にも、ロフトを作ったけれど最終的に物置になってしまったという意見もありました。小さいお子さんはロフトの設置を喜びますが、上り降りの際に怪我をする危険性がある点も留意しましょう。子供部屋の方角は日当たりのよい南側よりも、年間を通して採光量が一定の北側の方が勉強に集中しやすいと言われています。
 

水回りの後悔

 
近年はアイランドキッチンがおしゃれで人気です。しかし、人目に付きやすいため常に綺麗にしておく必要があります。場所も固定されていますので、部屋の配置替えも難しいでしょう。来客時に目線やキッチンの臭いが気になるのであれば、クローズキッチンがおススメです。トイレや洗面所・浴室は配置する場所に注意が必要です。玄関に近い位置にしてしまうと、来客時にトイレや浴室へ行きづらくなってしまいます。
 

敷地・日当たりの後悔

 
敷地を選ぶ際は、重要視する点をハッキリさせておくことが大切です。土地の広さや形にこだわるのか、駅までのアクセスなど環境を重視するのかで選択肢は変わってきます。敷地に見当を付けたら、購入前に2~3回下見に行くのがおススメです。曜日や時間帯、天候の異なる日など条件を変えて情報収集しましょう。方角的には南でも、住んでみたら人通りが多すぎて常時カーテンを閉めたままになってしまったという例もあります。あわせて、敷地の周りの周辺施設もしっかりと確認しておきます。公園や保育園・小学校が近くにあると、子供の声が響くかもしれません。工場などの施設がある場合は、稼働時間などを調べておきましょう。
 
 

新築住宅で後悔しがちな設備の問題

 
頭を抱える女性
 
新しいマイホームでは収納や空調設備を充実させたい、と考える方も多いのではないでしょうか? 新築住宅の設備面では、どのような問題が起こるのかをまとめました。
 

収納の後悔

 
各部屋に欠かせないのが収納です。玄関の収納といえばシューズクロークですが、扉のついているタイプは湿気と臭いがこもりやすいため注意が必要です。キッチンのパントリーは、「在庫の確認をするのが面倒」や「そもそも買い置きをそんなにしないので無駄なスペースになった」という例もあります。逆に、床下収納を後から設置しようと思っていたのに、家の構造上設置できなかったという場合もあるようです。リビングの広さを重視するため、収納を少なくしたら部屋が散らかってしまったというような例もあります。収納は多過ぎても少な過ぎても不便です。何をどこへ収納するのかを具体的にイメージすることが大切です。
 

空調の後悔

 
リビングを吹き抜けにしたために、冷暖房効率が悪くなってしまったという後悔が多くあります。また全館空調を選んだ場合、電気代やメンテナンス費用が高額だったという声もありました。電気代は夏と冬が割高になりやすく、2~4万円ほどかかるようです。フィルター掃除は半月~1ヶ月に1回行い、年に一度のメンテナンス費用が2~4万円ほどかかります。全館空調はヒートショックが起きづらく、いつでも空気清浄ができる点はメリットです。しかし臭いが充満しやすかったり、故障した際はすべての冷暖房が止まるなどのデメリットも考慮しなければなりません。
 

電源・コンセントの後悔

 
コンセントの設置は部屋の広さや用途によって個数を決めましょう。6~8畳なら3~4個、8畳より広い部屋は5個以上が目安です。リビングやキッチンには多めに設置したほうが良いでしょう。リビングでは季節ごとに必要なコンセントの数を把握しておきます。冬場にこたつや加湿器・電気カーペットを使用する場合は、家電の数以上のコンセントが必要になります。玄関もセンサーライトや防犯カメラを設置する際に電源が必要ですので、忘れずに電源やコンセントを設置しましょう。また、洗面所では髭剃りや電動歯ブラシの充電とドライヤーの使用が重なる可能性もあります。引っ越し後の生活時間帯も考慮して、必要な数を設置しましょう。
 
 

新築住宅で後悔しがちなお金・生活環境の問題

 

 
新築住宅を建てる際に避けて通れないのがお金の問題です。生活環境によっても変わってくることがあります。
 

生活スタイルの変化に関する後悔

 
新居が建ってすぐに親の介護が必要になり、親と同居することになる可能性もあります。子供を授かったり、もしかしたら離婚の可能性もあるかもしれません。住宅ローンを組んでしまった以上、すぐに売買できるものではないため不測の事態も考慮しましょう。
 

立地・隣人に関する後悔

 
立地条件や隣人がどのような人かは、実際に住んでみないとわからないものです。周りに木が多く、環境が良さそうだと思っていたのに蝉の声がうるさかった、という事例もあります。また、隣人や近所の方には新築工事前に必ず挨拶へ伺いましょう。「工事の音がうるさくて子どもが眠れない」「近すぎて日当たりが悪くなる」など、工事中にクレームを付けられるケースもあります。工事時間をあらかじめ伝えることで印象は変わりますし、日当たりに関しては日照権を侵害していなければこちらに非はありません。一般的には境界から50cm離れていれば問題は無いとされています。
 

ハウスメーカーの後悔

 
営業と打ち合わせしたはずなのに、実際の仕上がりが異なることも稀にあります。「設計上、変更がやむを得なかった」と言ってのけるメーカーも残念ながらいます。また、工期の遅れが生じるトラブルも見受けられます。金融機関などからつなぎ融資を受けている場合、工期の遅れは利息負担が増えることになります。つなぎ融資の金利は割高のため、工期が遅れた際の対応については事前にメーカーへ確認しておきましょう。
 

住宅ローン返済の後悔

 
住宅ローンは35年など長期で組むのが一般的です。夫婦合算でローンを組んでいたのに、どちらかが病気や怪我で働けなくなるという可能性もあります。ボーナス払いを組んでいても、会社の業績が悪化して支払いが厳しくなるかもしれません。あらゆる事態に備えて、無理のない住宅ローン計画を立てましょう。
 
 

新築で後悔を防ぐ方法は?

 
まとめ
 
完璧な家を作ることは難しいですが、新築では少しでも後悔を減らしたいものです。なるべく後悔をしないために、どのようなポイントに気をつければ良いのかをご紹介します。
 

柔軟性を意識した間取りにする

 
近年はLDKの1フロアにする間取りが多くみられます。開放感があって良いのですが、冷暖房効率や来客時を考慮して、可動式の間仕切りを用意しておくのもおススメです。キッチンが汚れていて来客に見られたくないときにも便利です。趣味でコレクションがたくさんある場合は、間仕切りを棚にして飾ってしまうという方法もあります。
 

ブログ等から経験者の事例を最大限集める

 
一番説得力があるのは、家を新築した経験者の声ではないでしょうか?経験者しか語ることのできない失敗談はブログなどのSNSで情報収集ができます。失敗談だけではなく、「こうした方が良かった」や「この設備は必要だった」というような具体的な改善策も知ることができます。
 
★ブログ例
FUN FUN FUN OK! 〜私らしく暮らす〜
 
新築失敗.net/予算と将来設計が甘かった我が家の失敗談|間取りで後悔しています(泣)
 
新築失敗.net/2階をリビングにして大失敗!家具や冷蔵庫の搬入が凄い大変でした…(汗)
 

長期的な視点でライフプランを考える

 
お子さんが小さいうちに家を建てる方も多いと思いますが、子供はいずれ独立します。子供部屋や子供のために作ったロフトは、夫婦二人になったら使用しないかもしれません。今の生活だけではなく、将来の生活も視野に入れて家づくりをしましょう。生活スタイルは10年ごとに区切って考えると変化が分かりやすくなります。車椅子生活や介護生活になったときなどあらゆる事態を想定して、長期的な視点で考えることが大切です。
 

早めに資金計画を立てる

 
新築住宅を購入する際は早めの資金計画が大切です。資金計画の際に決定すべきことは、返済額と金利タイプ、そして返済期間の3つです。この3つが決まっていると、モデルルームなどでハウスメーカーが借入額を算出してくれます。
 
最初に返済額と金利タイプを決定しますが、返済額は住宅購入金額から頭金や生活予備費等を差し引いた額となります。金利タイプは主に変動型と固定型があります。変動型は最初の金利が低めですが、返済期間中に金利が変わるタイプです。固定型は変動型と比較して金利が高めですが、返済が終わるまで金利は変わりません。
 
収入や支出の増減を考慮して、自分に合った金利タイプを選びましょう。ちなみに固定型と変動型を合わせることも可能です。返済期間の基本は、「定年退職時の年齢-現在の年齢」です。
 

自分たちと相性の良い会社を選ぶ

 
理想の家を作るためには、自分たちと相性の良い会社を選ぶことが重要です。そのためには、「どんな家を作りたいのか?」という点を明確にする必要があります。住宅を作るメーカーには、それぞれ売りにしている強みがあります。デザイン重視であれば建築設計事務所の方が融通が利きますし、家の耐久性重視ならアフターのしっかりしている大手メーカーが良いでしょう。家づくりの目的が明確であるほど、相性の良い会社を見つける近道となります。
 

住宅購入のプロに相談する

 
住宅購入は人生で一番大きな買い物と言っても過言ではありません。誰しもが初めての経験で迷うことも多いでしょう。そんな時は、お金のプロであるファイナンシャルプランナーの手を借りるのも有効な手段です。住宅購入時の資金繰りのほか、付随する費用についても無料で相談に乗ってくれます。一人で悩まずに、まずはプロに相談してみましょう。ファイナンシャルプランナーの助言があれば新築ブルーも回避できるかもしれません。
 
 

新築 後悔|まとめ

 

 
ここまで、新築ブルーにならないための家づくりのポイントを紹介しました。新築住宅を建てるときには間取りや設備など細かいところまで気をつけなければいけません。しかし、大前提として家を作る際の優先順位を決めることが重要です。価格重視なのか、耐久性やアフター重視なのか、最優先する項目を明確にしましょう。新築住宅を建てる際は楽しみと同時に不安があるものです。お金などの専門的な話はプロに任せて、家作りが楽しめると良いですね。

平野 直子

所属会社:
FPオフィスLife&Financial Clinic
所属会社のWEBSITE:
http://www.mylifeplan.net
保有資格:
CFP(日本FP協会認定)、宅地建物取引士、 貸金業務取扱主任者資格、住宅ローンアドバイザー、福祉住環境コーディネーター2級
著書:
30代夫婦が働きながら4000万円の資産をつくる考え方・投資の仕方
All about:
「夫婦FP・平野泰嗣と直子が応援!ふたりで学ぶマネー術」担当ガイド

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