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家・住宅購入コラム

自分の個人信用情報を確認する方法

個人信用情報機関とは、ローンやクレジットカード契約の取引状況や返済履歴など、個人の信用情報を取り扱っている機関です。
金融機関では、審査時に主に以下の3つの個人信用情報機関の情報を確認しています。
・全国銀行個人信用情報センター(KSC) →主に銀行、信金信組、農協などが登録
・株式会社シー・アイ・シー(CIC) →主にクレジットカード会社が登録
・株式会社日本信用情報機構(JICC) →主に消費者金融、クレジットカード会社が登録

 

■個人信用情報の請求方法
これらの機関では、本人であれば信用情報の開示請求が可能です。今回は、シー・アイ・シーの請求方法をご紹介します。請求方法は2通りあり、「インターネットで開示する方法」と、「郵送で開示する方法」があります。以前は来社開示サービスもありましたが、2023年2月28日を以て終了しています。「インターネットで開示する方法」は、パソコンやスマートフォンの画面上で回答情報を即時に確認が可能で、手数料は500円です。「郵送で開示する方法」は、申込書、本人確認書類、手数料を送り、シー・アイ・シーに到着後10日ほどで回答情報を郵送、手数料は1500円です。

■開示報告書の見方
開示報告書には、「クレジット情報」として、お客様がクレジット会社等と契約した内容や支払状況を表す情報が記載されています。具体的には、「属性」「契約内容」「お支払の状況」「割賦販売法の登録内容」「貸金業法の登録内容」「入金状況」が記載されています。「属性」は、お客様がクレジット会社等と契約した内容や支配状況を表す情報として、氏名、生年月日等がこれにあたります。「契約内容」は、契約に関する情報として、契約の内容、契約年月日、支払回数などがこれにあたります。「お支払の状況」は支払に関する情報として、報告日、請求額、残債額、終了状況等がこれにあたります。そして「入金状況」は、お客様からクレジット会社等へ入金された状況が記号で表示されます。マークの見方は下記の通りです。
「$」 ⇒ 請求どおり(もしくは請求額以上)の入金があった
「P」 ⇒ 請求額の一部が入金された
「R」 ⇒ お客さま以外から入金があった
「A」 ⇒ お客さまの事情で、お約束の日に入金がなかった(未入金)
「B」 ⇒ お客さまの事情とは無関係の理由で入金がなかった
「C」 ⇒ 入金されていないが、その原因がわからない
「-」 ⇒ 請求もなく入金もなかった
空欄 ⇒ クレジット会社等から情報の更新がなかった

となっています。一番左が最新の状況で、右に進むほどさかのぼり、24ヶ月表示されます。ここで、「P」や「A」の遅延や返済の滞りが数回あると、融資を受けることは難しくなります。

また、「返済状況」欄に「異動」の文字がある場合は、注意してください。長期にわたる支払いの遅れがある場合等に「異動」と表示され、シー・アイ・シーのホームページには、移動と記載する条件として、次の3つを挙げています。
・返済日より61日以上または3ヶ月以上の支払の遅れ(遅延)があるもの、あったもの
・お客さまに代わって保証会社が返済したもの
・裁判所が破産を宣告(破産手続開始が決定)したもの
この異動情報の保有期間は「契約期間中および契約終了後5年以内」と記載されています。完済してから5年間は情報が消えないため、その間はいわゆるブラックリストとされ、住宅ローンを始め、カードローンやクレジットカードの審査が通ることは難しくなります。

 

□まとめ
ローンを申し込む前に、信用情報が問題ないかを確認したい場合は、本人であれば簡単に情報を開示することができます。また、ローンやクレジットカードの申し込みをしたけど通らなかった場合、忘れている過去の借入や延滞があるかもしれません。開示をすることで、いつ発生したのか、いつまで登録が残るのかなどがわかるので、今後の進め方の参考にもなります。仮に、間違った情報が登録されている場合、信用情報機関では信用情報の訂正・削除はできません。その場合は、登録元会社へ問い合わせの上、登録元会社にて訂正・削除をしてもらうことになります。

徳本 友一郎

所属会社:
株式会社スタイルシステム
所属会社のWEBSITE:
http://www.style-system.net
保有資格:
CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、 宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
著書:
初めての不動産購入で失敗しない17のチェックポイント

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