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家・住宅購入コラム

マイホーム購入の第一歩! 住宅の見積もりを取る時の準備とポイントを詳しく解説

マイホームを購入するときに一番最初につまづくのは住宅の見積もりでしょう。家の具体的なイメージや依頼するハウスメーカーや工務店を決める重要な工程でもあるので、慎重に進めることが求められます。そこでこの記事では、住宅の見積もりを取る前の事前準備やポイントについて詳しくご紹介します。
 
 

注文住宅の見積もりを取る準備をしよう

 
見積もりを取る準備
住宅を購入するからといって、いきなり見積もりが取れるわけではありません。見積もりを取る前に事前に準備しておくポイントを細かく見ていきましょう。
 

どんな家にするのか決めよう

見積もりを取るためには具体的な家のイメージがないと始まりません。住宅の購入は家族を巻き込んだ人生の一大イベントですので、周りの意見を幅広く取り入れながら決めていきましょう。自分や家族が何を優先したいのか、何が大事なのかという視点が特に大切です。

一般的に家を決めるときのポイントには立地・環境や間取り・設備などがあります。間取りや設備は後からでも替えられるので、まずは立地や環境を中心に決めていきます。またイメージがなかなか固まらない場合には住宅展示場に足を運んでみましょう。実際の住宅を見ることで一気にイメージが固まりますよ。
 

予算を決めよう

どのような家にするか決まった後は予算を決めることも必要です。希望する住宅のイメージに対して予算が合わないかも……といった不安はまずは横においておきましょう。自分たちが出せる金額を自己資金+住宅ローンという形で細かく計算しておくことが大切です。

自己資金は頭金や諸経費の支払いに充てますが、物件価格の5~10%が目安と言われています。最近では頭金を入れずに全て住宅ローンに組み込んでしまうフルローンという選択肢も出てきていますので検討してみてください。住宅ローンはシミュレーションサイトを使って具体的な月々の支払金額を確認できます。ちなみに『2020年度フラット35調査』では注文住宅にかかる所要資金は全国平均で3500万円前後という結果も出ていますので、参考にしてみてください。

見積もり金額が予算内に収まった場合、オーバーした場合の2パターンについて予め方針を決めておくと、後々の調整をスムーズに進められるでしょう。
 

スケジュールを決めよう

住宅を建てるまでの大まかなスケジュールも重要な要素の一つです。一般的に注文住宅を建てる場合には8~15カ月程度が必要と言われています。見積もりを取ってハウスメーカーや工務店を決めるのは一番最初の段階なので、完成日から逆算して8~10カ月前には終えたいものとなります。

ただし焦って決める必要はありません。短いスケジュールの中で立地や間取りを決めていくこともできますが、条件が厳しくなりがちです。じっくりと考える時間を取ったスケジュールを立てておくと、希望に合致した立地やメーカーを見つけやすくなります。
 
 

新築住宅を建てる際、何社から見積もりを取るべき?

 
何社から見積もりを取るべき?
同じ条件の住宅を建てる場合でもハウスメーカーや工務店によって金額が変わりますので、複数社から見積もりを取りましょう。

一般的には3社から見積もりを取った方が良いと言われています。2社では相場が掴みにくく、4社以上では逆に迷ってしまって比較しにくくなるからです。また多くの会社から見積もりを取るためには、打ち合わせをする手間と断る時の手間が会社の数だけかかるので、実はあまり現実的ではありません。

では見積もりを依頼する企業はどのような視点で選ぶとよいのでしょうか?
 

実績ある大手のハウスメーカー同士

多数の実績を持つ大手のハウスメーカーは品質や対応面で安心できるものです。購入した住宅で絶対に失敗したくない人には大手ハウスメーカー同士で見積もりをとると良いでしょう。またお互いにライバル関係にもあるので、値引き交渉も有利に進めやすくなります。
 

特徴が異なる工務店・ハウスメーカー同士

ハウスメーカーや工務店によって得意とする家の特徴が異なります。ナチュラル系、カントリースタイル、シンプルモダン、和モダン、おしゃれ平屋などがある中で、あえて異なる特徴を持つ会社同士に見積もりを依頼してみましょう。予算内に収まる家の特徴が絞られるので、家のイメージを決めきれない場合におススメです。
 

希望の工法を行っている建築会社同士

住宅を建てる時の工法には、木造軸組工法、木造枠組壁式工法(ツーバイフォー工法)、鉄筋コンクリート工法、鉄骨組工法、など多くの種類があります。希望する工法がある場合には、その工法が得意な建築会社同士で見積もりを取ることがおススメです。同じような工法を手がける会社同士もライバル関係にあるので、大手ハウスメーカー同士の場合と同様に値引き交渉を有利に進められます。
 
 

注文住宅の見積書の種類

 
見積書の種類
見積もりを依頼する時に知っておきたいのは見積書の種類です。実は大きく分けて2種類の見積もりがあります。それぞれについて詳しく把握しておくと良いでしょう。
 

概算見積もり

住宅がまだイメージ段階や基本設計の段階の場合、工事にかかる費用を大まかに予測して費用を計算することを概算見積もりと言います。施工面積数×単価でざっくりと計算する方法が多く、見積書が出てくるまでの時間も早いです。大まかな費用を取り合えず把握しておきたい場合や依頼するメーカーを絞り込む場合によく活用されます。しかし本当に大まかに見積もるメーカーから細かく見積もるメーカーまで様々なので、単純比較が難しいことに注意が必要でしょう。
 

詳細見積もり

詳細設計が完了し具体的な施工方法が確認できる段階になると、より具体的な金額を記載した詳細見積もりの提出を依頼できます。現地調査などを行うため一定の期間が必要ですが、部材の型番まで細かく記載された見積書です。実際にかかる費用に非常に近い金額が算出されるので、最初に概算見積もりを取っていた場合でも住宅の検討が進んだ際には改めて詳細見積もりを取る必要があるでしょう。詳細見積もりをもとに住宅にかけられる予算や他の会社の見積書と比較して、依頼するハウスメーカー屋や工務店を決めていきます。
 
 

見積もりを比較する際のポイント

 
ポイント
ハウスメーカーや工務店から提出された見積書は合計金額を見るだけではなく、内容まで細かく確認しておきましょう。金額の比較だけでは分からなかった利点や欠点が浮かび上がることもあります。見積もりを比較するときの5つのポイントをご紹介します。
 

同じ間取りで見積もりを依頼しよう

複数の会社に見積もりを比較する際には、前提となる間取りや仕様に注意が必要です。例えばA会社は3LDK、B会社は5LDKの間取りで見積もりが出されていた場合、金額が違ってくるのは当然ですよね。予め決めた住宅の要件をもとに統一して見積もり依頼をすることが大切です。
 

見積書の項目を説明してもらう

見積書は決まった書式がないため、依頼した会社によって項目がバラバラになります。普段から建築関係の仕事に関わっている人でない限り、何が書かれているのか細かく読み解けないですよね。そこで見積書を取ったら担当者に見積もり内容を細かく説明してもらいましょう。

項目を理解して優先度の高い部分と低い部分の金額が確認できれば、後々の見積もり調整もスムーズに進められます。また気になる事、分からない事はどんなに細かい箇所でも臆せずに質問する姿勢が大切です。言葉での説明だけではなくカタログや写真・図面を使うなど、どれだけ分かりやすく説明してもらえたかという視点も依頼先を選ぶ上で重要ですね。
 

含まれているもの・いないものの確認

見積もりを依頼する時に住宅の希望を伝えたつもりでも、どこかで漏れてしまっている可能性もあります。見積書の中に希望した内容が含まれていることを確認しましょう。逆に含まれていないものを確認することも大切です。例えば水道管接続工事費やエアコン取付費など、着工してからでないと分からない費用や別途手配する可能性のある費用は含まれていない場合もありますので、注意深く確認してみましょう。
 

「一式」、「一ヶ所」の表記に気をつけよう

見積書の項目の中に「一式」や「一カ所」という表記がある場合には注意が必要です。細かい部分を省略して見積書を見やすくできる反面、認識のズレが生じるポイントになります。「一式」とは何が含まれるのか、「一カ所」とはどの部分なのかについて具体的に確認してみましょう。認識がハウスメーカーや工務店と異なったまま話を進めてしまうと、後々のトラブルの原因になりますので大切なポイントです。
 

値引きについて確認しよう

契約に合意してしまえば、費用が見積書の金額よりも安くなることは基本的にありません。見積もり段階で値引き交渉をしておくことが大切です。複数社から取った見積書などを元に応じてもらえそうな値引き額を想定し、交渉を行いましょう。またどうしても予算オーバーすることや両親を説得できないなど悩みを率直に相談すれば、値引きに応じてくれる場合もあります。
 
 

一括見積もり・費用シミュレーションサイトを利用しよう

 
シミュレーションサイトを利用しよう
複数のハウスメーカーや工務店に別々に見積もりを依頼するのは大変な作業ですよね。一括見積もりサイトを利用すれば一度の申込で複数社に依頼ができるので、申込手間を大幅に省略できます。また「見積書が届くまでの時間が待てない」「まだ相場を知りたいだけ」という場合には、費用シミュレーションサイトを利用して大まかな金額を把握するのも良いでしょう。
 
 

注文住宅の見積もりが予算オーバー! どう対処する?

 
予算オーバー!
住宅の希望を伝えて見積もりを取ったら予算を大きくオーバーしてしまったということもありえますよね。建物の構造を工夫して工事費用を削減する、優先順位が低い希望は諦める、仕様のグレードを下げるなどの対処で金額の調整ができます。逆に予算を低く設定しすぎている場合や、補助金や助成制度を知らないパターンもあります。住宅を購入するまではお金に関して考えてこなかった人も多く、うまく対処ができていないケースもよく見られます。
 

注文住宅の見積もりはお金のプロに相談しよう

どうしても希望と予算の折り合いがつかない場合などは専門家の意見を取り入れることも大切です。お金の専門家と言えばファイナンシャルプランナーですが、実は住宅の見積もりに関する相談にも直接乗ってくれます。相談にかかるお金は無料なので、一人で悩まずにまずは気軽に相談してみましょう。住宅を購入する時の費用だけではなく、住んだ後にかかる費用など人生の長い視点で見たお金のプランを提案してくれますよ。
 
 

まとめ

 
貯金箱
住宅の見積もりはマイホーム購入の第一歩ですが、事前の準備なしには進められません。予め家のイメージや予算を固めてから見積もりを依頼し、出てきた見積もりを比較してハウスメーカーや工務店を決めていきます。見積書の中身を詳しく解説してもらうことも大切でしょう。希望の家と予算が合わない場合にはお金のプロであるファイナンシャルプランナーの視点からアドバイスをもらうこともおススメですよ。

加藤 利光

所属会社:
株式会社デニム
所属会社のWEBSITE:
http://www.denim1126.co.jp/
保有資格:
AFP(日本FP協会認定)、宅地建物取引士 住宅ローンアドバイザー、認知症サポーター

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