マンション・戸建住宅データ白書2022

不動産ニュース
23.04.08

東京カンテイはこのほど、「マンション・戸建住宅データ白書2022」を発表しました。それによると、22年首都圏の戸建て住宅価格は新築・中古共に前年比10％以上の大幅上昇となりました。
新築戸建て住宅の平均価格は4523万円で15年の調査開始以来の最高額を2年連続で更新しました。上昇率は10.1％増で例年と比べてその高さが際立ちました（21年は2.8％増）。22年の新築マンションの平均価格（戸当たり）は6341万円（前年比6.5％増）であり、今回、戸建て住宅の価格変動がマンションを上回る結果となりました。
平均土地面積は116.4平米（同1.8％減）、平均建物面積は99.0平米（同0.4％減）で、土地面積、建物面積共に縮小しました。
中古戸建て住宅を見ると、平均価格は3919万円（同10.2％増）で、こちらも2年連続で大きく上昇しました。中古マンション価格の平均価格は4087万円（同10.0％増）であり、マンションに負けない大きな上昇幅となりました。
同社では、「特に首都圏においては新築の価格上昇が顕著であるため、中古へニーズが流れていることが示されている」としています。
平均土地面積は125.6平米（同0.2％増）、平均建物面積は99.7平米（同0.1％増）で、それぞれやや拡大しました。
次に供給動向を見ると、新築戸建て住宅の22年の供給量は全国で11万4207戸（前年比0.4％減）でした。首都圏は5万466戸（同0.9％減）で4年連続の減少となりました。これまで唯一の増加傾向だった埼玉県も同1.6％減の1万4477戸となり、代わって神奈川県が同0.2％増の1万3792戸に伸びました。東京都は1万3672戸（同1.4％減）でした。中古戸建て住宅の22年の流通量は7万2624戸でした。前年に比べて10.1％減で大きく減少しました。首都圏は2万6539戸（11.2％減）でした。