22年5月の新設住宅着工戸数

不動産ニュース
22.09.10

国土交通省は6月30日、22年5月の建築着工統計調査報告を発表しました。それによると、新設住宅着工戸数は6万7193戸（前年同月比4.3％減）で、前年同月比では15ヶ月ぶりに減少しました。貸家は増加しましたが、持ち家および分譲住宅が減少したためです。直近10年間（5月分）ではコロナ禍の影響等で最も少なかった20年5月（6万3839戸）に次ぐ低水準となりました。
5月の新設住宅着工床面積は556万4000平米（前年同月比4.9％減）で14ヶ月ぶりの減少でした。また、季節調整済年率換算値は82万8000戸（前月比6.5％減）で、2ヶ月連続の減少となりました。
利用関係別で見ると、持ち家は2万1307戸（前年同月比6.9％減）で6ヶ月連続の減少となり、総戸数同様、直近10年間では20年5月分（1万9697戸）に次ぐ低水準となりました。
貸家は2万5942戸（同3.5％増）で15ヶ月連続の増加。このうち民間資金による貸家は2万4084戸（同6.4％増）で16ヶ月連続の増加となりました。
分譲住宅は1万9595戸（同8.5％減）で4ヶ月ぶりの減少となりました。このうちマンションは7569戸（同19.9％減）で4ヶ月ぶりの減少。一方、戸建ては1万1905戸（同0.9％増）で13ヶ月連続の増加となり、直近10年間では上から2番目の高水準となりました。
同省統計調査室は、分譲戸建てについて「一部事業者へのヒアリング結果では、土地の仕入れの強化と販売の好調さが続いている」と説明。他方、同省住宅局は「分譲戸建ては13ヶ月連続の増加だが、上昇幅は0.9％にとどまっている。今後も販売の好調が続くかどうかは中止が必要」と慎重な姿勢を示しました。