23年度第3四半期建築物リフォーム・リニューアル調査報告
国土交通省は3月11日、23年度第3四半期(10~12月)受注分の「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」を公表しました。調査対象は建設業許可業者5,000者。
同報告によると、受注高の合計は3兆740億円(前年同期比7.5%増)で、前年同期比として4期連続の増加。このうち住宅関連の工事は9298億円(同0.8%減)で、前年同期比として前期(第2四半期)の増加から減少に転じました。第3四半期同士の比較では、2年連続のマイナスです。他方、非住宅建築物関連の工事は2兆1442億円(同11.5%増)で、3期連続の二桁増です。第3四半期同士の比較では、前年のマイナスからプラスに転じました。
住宅分野における工事の種類を見ると、最も受注高が多い「改装・改修工事」は同0.5%増の7238億円。続いて「維持・修理工事」が1669億円(同7.2%減)、「一部改築工事」が261億円(同3.2%増)、「増築工事」が129億円(同13.3%増)となっており、住宅全体では微減となりました。
非住宅建築物分野については、大半を占める「改装・改修工事、維持・修理工事」が1兆9593億円(同7.9%増)。さらに「増築工事」は1227億円(同64.0%増)、「一部改築工事」が623億円(同96.6%増)といずれも大幅に増加し、非住宅全体は二桁増となりました。
同日に公表された、24年1月分の「建設工事受注動態統計調査報告」によると、受注高は6兆6485億円(前年同期比11.7%減)で、2ヶ月連続の減少となりました。元受受注高、下請受注高ともに減少しています。
民間等からの受注工事のうち、建築工事・建築設備工事(1件5億円以上)の工事額は9268億円(同7.5%増)。このうち、発注者別で最も多い「不動産業」は3328億円(同10.7%減)で、2ヶ月連続の減少となっています。工事種類別では、「住宅」の受注工事額が2556億円で最も多かったです。
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徳本 友一郎
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